BCDの使い方 後編
いぜんの記事からの続きで今回の記事を書いていきます。
今回は、ダイビングを終えて、ボートの上に戻ってからのシチュエーションで記事を書いていきます
ボートの上に戻ったら
まずは、ゆっくりとしたい気持ちはやまやまですが、次のダイビングが控えている場合は手早くシリンダー交換をする必要があります
自分が交換するシリンダーがどこにあるのか覚えておいて、まずはそこに向かいましょう
BCDを脱ぐときは、重量も当然重く、ボートの上は波にゆられて不安定な足場なのでバランスを崩しやすいです
さらに自分自身がダイビング後なので、若干フラついている感じもします
このままゆっくりしたいという気持ちになりますが、(お客さん気分もありますよね)
手早く次の準備に入ることが求められます
ショップやガイド側も中々強く口には出せなくても、本音はそこでしょう
まずは肩からおりているロープがあります
ここの先端の丸いプラスチックの部分を上にもちあげたら、ロープがゆるみます
ロープが緩むので、グッとうえに持ち上げていたシリンダーの位置も下がり、BCDを脱ぐことが出来るようになります
もちろん、これでも全然OKです
最初はこのやり方を習ったのですが、じつはこのロープごと外したらもっと手早くできます
丸い部分の先端に近いところを、指先でグッと押します
これが固定をする役目になっているので、ロックが外れます
そしたらロープごと外れるので、重たいシリンダーのBCDを脱ぐのがとても楽になります
脱いだら、いったん床にシリンダーがついたままのBCDをおろします
シリンダーの付け替え
次のダイビングに備えてシリンダーを交換します
因みにワンダイブで僕は200残圧があったのが50を切ります
まだまだ初級レベルの数値です
上級者になるほど、呼吸も上手なので残圧の減り具合も少ないです
一回で150も減っているので、残り50では当然次のダイビングでもちません
シリンダーを交換ということになります
まず、シリンダー本体のバルブを締めましょう
空いたままだと、そのままレギュレーターを外すのは非常に危険です
バルブはBCDとは反対側に回せば閉まります
キッチリと最後までしめたら、レギュレーターのパージアウトをして空気を抜きましょう
残圧計がちゃんと0になったのも確認します
交換するシリンダーをすぐそばに置いておきましょう
このとき、シリンダー上のキャップを外しておけば、次工程がスムーズです
BCDと、シリンダー本体を締め付けているベルトも外しておきましょう
シリンダーとレギュレータの繋いでいるところのボルトを緩めて外します
そして、新しいシリンダーに繋ぎ目の部分を合わせて、ボルトを締めて装着します
シリンダーと、BCDのベルトを締めて固めます
しめたら、肩のところを持って上下に揺らして、下に落ちない事を確認しましょう
因みに最初のころですが、このベルトの締め付けが弱くて、海に潜水している最中にずり落ちてしまい、シリンダーの位置が下がってしまったこともあります
同じように、ダイビングをはじめたての人にはよくあるトラブルなので、これはキッチリと締めるようにしましょう
ガイドの人に直してもらったのですが、やはりとても危険です
命にも関わってきます
事なきをえても全体のダイビングが止まってしまうので、他の参加者の人ににも迷惑がかかります
さて、これでシリンダーの付け替えは終了です
その他BCDの準備
脱ぐ時に肩からのベルトをはずしたなら、それを付け直しておきましょう
ダイビングが終了した後のBCD
先ほどの付け替えのなかで、シリンダーをはずしたところから手順が変わります
まず、ゴムのキャップの水滴を落とします
ショップのルールや人によってもやり方が違うようですが、タオルで拭く派と、エアーで水滴を飛ばす派に分かれます
エアーの時はゴムキャップを空気の吹き出し口に近づけます
バルブの開閉を少しだけ開けて、エアーを当てます
この時、エアーをレギュレータの接触部分には当てないように注意しましょう
水滴をとばしたら、キャップで接続部分に蓋をして水分が入ってこないように密閉します
この密閉がないと、湿度により内部の故障に繋がります
次にインフレーターと、レギュレータの接続線を外します
シリンダー上部に被せる蓋は、そのまま被せないというルールが多いです
使った後のシリンダーの目印となります
BCDを洗う
まず、海水を落とすために真水につけます
ジャブジャブと洗って、海水を落とします
インフレーターのエアーを、抜く時のボタンを押して水道水のホースを突っ込んで中に真水を流し入れます
内部の海水を流すために、水がいっぱいにはいったら、BCDをもってジャブジャブと揺らしましょう
反対に向けて、再びインフレーターを下に向けてボタンを押して水を流します
これをもう一回しましょう
再度水を抜きます
そして自分の口をインフレーターの口にあてて空気を入れます
この空気が水滴をとる役目をするので、結構いっぱい息をして空気を入れます
少し時間を置いて、また逆さまにして水を抜きます
あとは、ハンガーにかけて干しておけば大丈夫です
自宅に持ち帰っても干しておきましょう
まとめ
これでBCDの扱いは終わりです
どんな機能が何処に備わっているか知っておくことは大事です
それを手早く自然にできるのが、上級ダイバーの道と思います