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海での活動で陸と違う事 命を守るのに必要なこと 呼吸と浮力と水圧の記事

seisan

今回の記事では、ダイビングをする上での基本的な技術を解説します

陸とは違う、本来人間の生息域ではない場所なので、意識した技術が必要となってきます

自分の命を守る為にも必要になってくる事なので、海に潜る前にイメトレしておきましょう

それだけでも実際に海に入ってからの動きは変わると思います

水圧のはなし

水圧とは、水の中でかかる圧力のことです

水圧は浅いところでは小さく、深くなるほど大きくなります

生身の人体では耐えられる水圧にも限界はあります

目に見える身体の部位だけでなく、内臓にも水圧は影響してきます

特に肺です

肺に空気をためた状態では、水深が深くなり水圧が大きくなると中の空気は圧縮され、体積が小さくなります

反対に空気の溜まった状態で、水深が浅くなると中の空気にかかる圧力が小さくなるので、体積が膨張することになります

膨張すると、空気が肺を内側から圧迫してしまうのです

陸の上で生きている限りは人体に起きないことも、海中では臓器に影響を及ぼしてしまうのです

浮力のはなし

今度は浮力です

水の中で浮いていられるのは浮力があるためです

浅いところほど浮力は浮く方向にかかります

なので、海水浴にいっても潜ろうとしてもすぐに浮き上がってくるでしょう

反対に浮力は深くなるほど浮力は沈む方向に行きます

深く潜るほど、こんどは沈む方向にすすんでしまうのです

ダイビングで怖いのは、この浮力によって「急に」浮いたり沈んだりすることが普通に起きるということなのです

先ほどのとおり、急に水圧が変わると肺にためている空気の体積が、急に膨張をするので当然危険となります

浮力を自分でコントロールをすることがダイビングでは必須となります

海に潜るまでの水圧の影響

ここまでは、海の中での人体の影響について書いてきました

でも、そもそも海の中に入れないことにはダイビングは始まりません

入るなんて簡単じゃんと思うかもしれませんが、意外とこれも何も考えずにできることではないんです

海に潜ろうとしたら、まず最初に直面するのは、耳に痛みを感じるかでしょう

これは水圧が耳にもかかってくるので、その影響で耳が痛みをかんじてしまうのです

これを防ぐのに必要な技術が「耳抜き」です

僕もダイビングで不得手としているのが、この耳抜きです

解決策としては、まず鼻風船です

これで最初、耳抜きの感覚をつかむことができました

そして、海に潜ってダイビングをする前に、鼻をつまんで耳抜きの予行演習をするようにしています

いざ海にもぐっていきなりやるよりも、あらかじめ体を慣れさせた方がよいです

コツは、鼻を抑えるのはしっかりと、息は急はダメでジワっと鼻から吹いていく事

すると鼻から拭き出なかった空気が、耳から抜けていきます

海の中での呼吸

海の中に潜ったら、まずは自分の命を守るためのこと

生命活動とその維持について呼吸は不可欠です

陸の上ではまったく意識しなくて大丈夫なことも、海では考えないと行けません

まずは、常に息を吐き続ける

肺に空気が溜まった状態で、上昇すると水圧が下がるので、空気の体積が増して肺を圧迫してしまう

陸ではこんなことは起きませんが、海では起きてしまいます

意識して、空気を常に吸って吐いてをすることです

そして、ダイビングの呼吸はあまり早くやってはいけないことです

ダイビングは海で行うので、普段の陸とは環境が違います

普段から内に入っているならともかく、数ヶ月時間が空いて海にはいるので、その環境での感覚を忘れてしまいます

ただ、それでもなんとなくはダイビング活動はできているのですが

やはり色々抜けてしまいます

ダイビング前は、海中の特性と動きを数日前には頭に入れ直してイメトレをしてます

呼吸についての記事は、こちらのサイトにもかかれています

https://marinediving.com/skill/basic_skill/12_breath

呼吸と浮力からの技術

ここまでの呼吸と浮力の話をしました

このことをおさえたうえで、実際の海のなかでの動きや技術について解説していきます

着底

まずは、着底

ただ単に海底に着くだけと、バカにすることなかれ

基本すぎるけど、逆におろそかになる部分なのです

まず、着底してよいのは砂地

岩場は生き物が沢山います

また、自身のスーツを傷をつけてしまうリスクも・・

砂地で安全な場所を見つけて、フィン先で着底しましょう

膝立ちをついやってしまいがちですが、これはNGです

膝立ちをすると、膝から下の部分全体で砂地に面してしまうので、

当然海底の砂地に生息している生き物に与える影響も大きくなってしまいます

極力、生き物に与える影響は減らすのがマナーです

また膝立ちのままの姿勢だと、その状態のまま動いてしまうと、さらに生き物に

与える影響が大きくなってしまいます

そのためにも、フィン先での着底を心掛けましょう

また、指で体を支えられるようになると、撮影時の身体の安定のために役立ちます

フィンピボット

そこから、進んだのが、フィンピボット

着底した砂地に、フィンの先端をつける

その状態で呼吸をする

沈む前に吸って、浮く前に吐く

呼吸による身体の動きをの感覚をみにつけるトレーニング

ホバリング

そして、フィンピボットで感覚を掴んだら、ホバリングにチャレンジです

フィンピボットの状態から、砂地に着いたフィン先を上げて、腰をクイッとあげる

海中に浮いた状態で、呼吸をして、完全に決まれば身体は上下しない

ここまで出来れば、海中での安全は確保できます

そして、ここまで出来たうえで、撮影でのテクニックに進んでいくことができます

中性浮力状態での呼吸

自分の呼吸の悪い特徴としては、吐くタイミングが遅いのと、吐く量が少量づつというところを指摘されたことがあります

息を吸って7秒程で吐き切るように指摘されました

吐くのが遅いと

呼吸を上手に出来ることで、中性浮力にいきてくる

ただし、呼吸と身体の動きにはタイムラグがある

そのタイミングに合わせるために呼吸をする

身体が沈む前に息を吸い、浮く前に息を吐く

まとめ

これらの基本テクニックを習得することで、生き物の観察をすることや、

カメラでの撮影時に安定して取り組むことができます

ABOUT ME
ビーバー
ビーバー
ダイビングを趣味にして早数年。まだまだ発展途上のダイバーです。もっと深い海に潜りたい、変わったダイビングに取り組んでみたい。新しい挑戦をブログにしています。
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